龍一語彙

二〇一一年-二〇一七年

坂本龍一著

●発売日 2017年11月4日(土)
●体裁B6判(天地182㎜×左右128㎜)・並製アジロ
 496頁(口絵4色32頁+1色本文464頁)
●出版社 KADOKAWA

写真・坂本龍一
文・吉村栄一
デザイン・長嶋りかこ
編集・伊藤総研

定価 3,996円(本体3,700円+税)
角川書店

購入ページ

坂本龍一の頭の中にある言葉を覗けば、世界が読み解ける気がする。

2011年から2017年の激動の7年間に坂本龍一が発した言葉を集めて編集した、私たちが世界知るための言葉辞典。

健康/身体/家族/東京/アメリカ/場所/政治/歴史/社会/イデオロギー/沖縄/環境/生物・科学/テクノロジー/時間/五感/男女/生活様式/思考/意志/行動/芸術/映画/文学/趣味/食/スポーツ/宗教・信仰/音楽ジャンル/音楽家/音楽産業/演奏/演者/ソロ/YMO/プロジェクト

※坂本龍一が2011年から2017年の7年間に発した言葉312語を36テーマに分類し、それぞれに「解説」と「語録」を付記し、掲載。「解説」は、一般的な意味を紹介する「一般的語彙」と坂本龍一を通した意味を紹介する「龍一的語彙」の2つが並ぶ。また、「語録」は坂本龍一が7年間でその言葉を用いた発言をしている媒体などから発言のみを抜粋して掲載。

解説「坂本龍一の言葉」福岡伸一

坂本龍一さんと話をすると、自分の語彙の少なさに気づかされる。過去からの積み重ねだけでなく、日々の“知りたい”という純粋な欲求から増えて続ける語彙量。そして、その言葉は、常に更新され続けている。言葉は、ただの文字の羅列として存在しているのではなく、誰が、いつ、どういう思いで使っているかで、そこに存在し、はじめて意味を持つものである。その人が生きた時間だけ、言葉の持つ意味は変化していき、その人が見ている“世界”を伝えてくれる。『龍一語彙二〇一一年 − 二〇一七年』は、坂本龍一の頭の中で増殖、更新し続ける言葉を通して、この“世界”を読み解く試みでもある。

伊藤総研(編集者)